大阪12月限 日経225先物 51510 -960 (-1.82%) TOPIX先物 3310.0 -24.0 (-0.71%) 日経225先物(12月限)は前日比960円安の5万1510円で取引を終了。寄り付きは5万2360円と、シカゴ日経平均先物清算値(5万2565円)を下回る形で売りが先行した。現物の寄り付き後ほどなくして5万2080円とナイトセッションでつけた安値(5万2090円)水準まで下押す場面もみられた。ただし、売り一巡後は急速に切り返しプラス圏を回復すると、前場中盤にかけて5万2700円まで上げ幅を広げた。前場終盤にかけては5万2450円~5万2550円辺りで保ち合いを継続。 アドバンテスト<6857>[東証P]への利益確定の動きが目立つなかで、先物市場へもロング解消とみられる動きが先行した。一方で、先週末に決算を発表した東京エレクトロン<8035>[東証P]やレーザーテック<6920>[東証P]、ファナック<6954>[東証P]が買われ、日経平均株価を下支えする形になった。ただし、後場の取引開始後に5万2200円を挟んだ攻防が続くなかで、中盤にかけて下へのバイアスが強まり、節目の5万2000円を割り込んだ。終盤にかけてロング解消の動きが強まり、5万1510円と本日の安値で取引を終えた。 東京エレクトロン、レーザーテック、ファナックは終日堅調な値動きだったが、日経平均株価への指数インパクトは135円程度にとどまった。反対にアドバンテストのほか、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]、ファーストリテイリング<9983>[東証P]が後場一段安となり、3社で日経平均株価を880円超押し下げる形だった。東証プライムの値上がり銘柄数は過半数を占めており、下落インパクトの大きい3社の動向にらみのなかで、先物市場ではショートを仕掛ける動きも入ったとみられる。 日経225先物は前場中盤にかけての切り返しでボリンジャーバンドの+2σ(5万2710円)を捉えたことも、その後の利食いに伴うロング解消が入りやすかったとみられる。上向きで推移する+1σ(5万0550円)と+2σとのレンジを継続するなかで、+1σまでの調整は意識されてきそうである。先週1週間で3150円上昇したこともあり、調整局面でも値幅が大きくなりやすい。 +1σ接近で押し目狙いのロング対応に向かわせそうだが、先週末の大陽線を一気に帳消しにしてきたことで神経質にさせそうだ。+1σを割り込んでくるようだと、5万円割れを想定したショートが強まる可能性がありそうだ。もっとも、アドバンテストやソフトバンクグループが再動意をみせてくるようであれば、ショートカバーを迫られる展開になりやすいと考えられ、目先的にはスキャルピング中心になりそうである。 NT倍率は先物中心限月で15.56倍に低下した。朝方に一時15.79倍まで上昇する場面もみられたが、+2σ(15.75倍)を上回ってきたことで、リバランスに向かわせたようである。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向次第であり、+1σ(15.37倍)に接近する場面を意識しておきたいところであろう。 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万7893枚、ソシエテジェネラル証券が1万5574枚、サスケハナ・ホンコンが5099枚、モルガンMUFG証券が4051枚、バークレイズ証券が2991枚、SBI証券が2959枚、JPモルガン証券が2423枚、野村証券が2261枚、ゴールドマン証券が1815枚、みずほ証券が1715枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万9749枚、ソシエテジェネラル証券が2万7039枚、JPモルガン証券が7262枚、モルガンMUFG証券が7144枚、バークレイズ証券が5620枚、ゴールドマン証券が5574枚、サスケハナ・ホンコンが4453枚、ビーオブエー証券が2322枚、シティグループ証券が2270枚、ドイツ証券が1956枚だった。 株探ニュース
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