ユーロドルは１．１７台維持も調整リスクには警戒＝ＮＹ為替

　ＮＹ時間の中盤に入ってユーロドルは1.17台半ばで推移している。ユーロ円の下げも手伝ってロンドン時間には1.17ちょうど付近まで下落していたが、ＮＹ時間に入って買戻しが優勢になっている。

　朝方発表になった米生産者物価（ＰＰＩ）が弱い内容となったことや、市場全体にリスク回避の雰囲気が強まっており、ドル円の下落がドル安の流れを強め、ユーロドルを支えているようにも見られる。

　先週の米雇用統計以降、ユーロドルは上げが一服しており、利益確定売りから上値が重くなってきている。中期的にはＥＣＢの出口戦略への期待からユーロドルの上値期待は根強いものの、短期的には調整も指摘されている。

　きょうのＰＰＩは弱かったが、明日の米消費者物価（ＣＰＩ）が米インフレ鈍化懸念を一服させる内容になれば、1.16台に突入し２１日線（本日1.1680付近）を試しに行くリスクも警戒されそうだ。

EUR/USD　1.1754　EUR/JPY　128.44　EUR/GBP　0.9059

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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