ユーロ高のインフレへの影響をECBは懸念している可能性=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ユーロドルは1.1730近辺で推移している。NY時間の朝方に突如売りが強まりストップを巻き込んで1.16台に下落する場面も見られた。特段の材料は見当たらず、夏休みで市場参加者も少ない中、まとまった売りが入り押し下げたものと思われる。一時的な動きに留まっており、すぐに1.17台に戻している。

 ただ、先週の米雇用統計以降、ユーロドルは上値へのモメンタムが一服しており上値の重い展開が続いているが、直近のユーロ高からのインフレへの影響をECBは懸念している可能性があるとの声も多く聞かれる。

 きょうもユーロ高の消費者物価(CPI)に与える影響度は実効為替レートで10%ユーロ高が進むと、CPIを年間で0.4%押し下げるという試算も出ていた。ECBはまだユーロ高の影響を協議しようとしていないが、これ以上続くようであれば、出口戦略を遅らせる可能性もないとは言えないと指摘している。

EUR/USD 1.1744 EUR/JPY 129.06 EUR/GBP 0.9031

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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