スカラムッチ氏の解任でドル円は一時１１０．２０近辺まで下落＝ＮＹ為替

　ＮＹ時間の終盤に入ってドル円は売りが強まっており、一時110.20近辺まで下落。本日安値を更新している。トランプ大統領がスカラムッチ氏を広報部長の職から解任したと報じた。スカラムッチ氏は今月就任したばかりで、それに反対しスパイサー前米大統領報道官が辞任している。

　トランプ大統領の人事に関する雑音が依然として消えない中、市場では政権運営に更に不安感が高まっている。トランプ大統領の側近によると、減税法案の下院通過は１０月、上院は１１月の見通しだと述べた。しかし、市場でヘルスケア法案も宙に浮いた状況の中、税制改革を断行できるのか不透明感が強まっている。現在の相場はそれを前提に形成されている。

　ただ、ドル円は110円には慎重で110.30近辺に再び戻す展開。一方、ユーロドルは一時1.1845近辺まで上昇し、２０１５年１月以来の高値水準を更新。

USD/JPY　110.29　EUR/USD　1.1833

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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