ドル円は下値模索続く FOMCの反応次第では110円付近までの下げも留意か=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ドル円はNY時間に入っても下値模索が続いており、111円台前半まで下げ幅を拡大している。前日も売りが強まり、200日線の水準を維持していたが、112円台が重く、ロング勢も手控え気味になっているようだ。本日は米国債利回りも原油も下落しており、先ほどオープンした米株も売りが先行していることからドル円も売りが優勢となっている模様。

 日銀と主要国の中銀との出口戦略に対する温度差の違いから円安期待は根強いものの、足元の米インフレ鈍化からFRBの年内利上げに対する不透明感がドルを圧迫。また、ここに来てトランプ政権の経済政策への不安感も台頭しており、ヘルスケア法案を成立することができなかったことで、今後の本丸とも言える税制改革やインフラ整備の法案を成立させることができるのか市場も不安になってきている。

 今回の下げでドル円は10日線と21日線のデットクロスを示現しそうだ。下値では実需など押し目いも期待され、基本的な上向きトレンドに変化はないものと思われるが、来週のFOMCの反応次第では一旦、110円付近までの下げも留意する必要がありそうだ。

USD/JPY 111.23

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

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