ドル売り再燃、ドル円は111円台前半へ=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 21日のロンドン市場は、前日からのドル売りが再燃している。序盤にはユーロドルが1.1677レベルと2015年8月以来の高値水準をつけた。その後は1.16台前半での揉み合いに落ち着いている。前日NY市場後半からの揉み合い水準は下回らずに、高止まり。

 ポンドドルはユーロドルにやや遅れて上昇。1.29台後半から一時1.3020レベルまで高値を伸ばした。その後は1.30ちょうど近辺まで小反落も下値は堅い。

 ドル円は東京午後からの売りの流れが継続。一時111.44レベルと前日安値を下回り、6月26日以来のドル安・円高水準となっている。

 東京市場で売りが強まる場面があった豪ドル/ドルも、ロンドン市場では0.79台を回復しており、ほぼ下げを解消。

 米10年債利回りが2.23%台へと低下しており、ドル相場を圧迫している。また、週末調整もあって欧州株は次第に下げ幅を拡大。NY原油先物はOPEC増産の警戒感から再び47ドル割れ。リスク警戒ムードにもつながっているもよう。

 前日のNY市場では米トランプ政権をめぐるロシアゲート疑惑などが持ち上がっており、来週にかけても不安材料として残りそうだ。米GDPなど材料も多く、ドル相場は不安定になることが想定されよう。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明  

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。