【これからの見通し】あすのECB理事会を控えて、ユーロ買い一服に

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】あすのECB理事会を控えて、ユーロ買い一服に

 このところドル売りを主導してきたユーロドルだが、前日のNY市場では1.15台後半まで上昇したあとは失速している。東京市場では1.1550割れから1.15台前半へとジリ安の動き。あすにECB理事会という注目イベントを控えており、短期筋のユーロ買いにもある程度のポジション調整が入ったもよう。これまでのドラギECB総裁会見では発言内容に相場が上下動することが多く、ボラティリティーの高いイベントを嫌った面もありそうだ。

 7月に入ってからのドル売りについてはユーロよりも豪ドルが牽引した面もある。豪ドルはユーロほどの取引量はなく、ドル相場全体に与えるインパクトはやや弱い。ただ、個別通貨としての値動きはしっかりとしており、今後も注目してみたい。

 きょうは、米国関連のイベントが多め。経済統計では、米住宅着工件数・住宅建設許可件数(6月)、米週間原油在庫統計などが発表される。米国株式市場にとっては、主要企業の決算発表が注目されそうだ。きょうは、取引時間前にモルガンスタンレー、取引終了後にアルコア、アメリカンエキスプレス、クアルコムなどが予定されている。住宅指標はいずれも前回からは改善する見込み。ただ、前週末に発表された消費者物価指数や小売売上高ほどの注目度の高さはなさそうだ。株式動向をにらんだ円相場の動きが中心となろう。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明   

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