NY時間の終盤に入ってダウ平均はマイナス圏での推移が続いている。ヘルスケア法案で上院共和党内がまとまることができず、審議入りを断念したことが、市場に不安感を与えている。トランプ大統領の経済政策が最初からつまずいており、本丸の税制改革やインフラ整備法案を成立させることができるのか、懐疑的な見方も出ているようだ。 きょうは金融株が軟調な動きをしており相場を圧迫。寄り付き前にバンカメとゴールドマンが決算発表を行っていたが、先週のJPモルガンなどに引続き市場はネガティブな反応を見せている。また、ヘルスケア法案の審議入り断念で米国債利回りが低下していることも売りを呼び込んでいるようだ。 一方でIT・ハイテク株は堅調。寄り付きこそ売りが先行したものの、売りが一巡すると買戻されている。IT・ハイテクは今後決算が本格化してくるが、期待感は根強いようだ。 引け後に予定されている主な決算はIBMやUAL、CSXなどが予定されている。 ダウ採用銘柄ではゴールドマンやキャタピラーが下落しているほか、ホームデポ、マクドナルドも軟調。一方、決算を発表したジョンソン&ジョンソンが上昇しているほか、P&Gも続伸している。 ナスダックはプラス圏で推移。ネットフリックスが決算を受けて大幅高となっているほか、アマゾンやフェイスブック、テスラも上昇。 ゴールドマンが下落。4-6月期の決算を発表しており、投資銀行の収入は予想を上回ったものの、トレーディング収入が予想を下回ったことが嫌気されている。トレーディング収入に関してはFICC(債券・為替・商品)のトレーディング収入が冴えなかったことが響いた。 ネットフリックスが大幅高。前日引け後に4-6月期決算を発表しており、契約者の純増数が予想を大きく上回ったことが好感されている。7-9月期の見通しについても、契約者の純増数が予想を上回る見通しを示した。 バンカメが下落。4-6月期決算を発表しており、増益となったものの、米国の利上げにもかかわらず、金利収入が予想に反して減少した。トレーディング収益はFICC(債券・為替・商品)、株式とも予想を上回った。 ネットフリックス 184.34(+22.64 +14.00%) ゴールドマン 224.35(-4.91 -2.14%) バンカメ 23.89(-0.13 -0.54%) アルファベット(C) 967.30(+13.88 +1.46%) フェイスブック 163.34(+3.61 +2.26%) ツイッター 19.88(-0.06 -0.29%) テスラ 328.37(+8.80 +2.75%) アマゾン 1023.97(+13.93 +1.38%) エヌビディア 165.65(+1.40 +0.85%) ダウ採用銘柄 J&J 134.72(+2.57 +1.94%) P&G 88.51(+0.96 +1.10%) デュポン 84.08(-0.58 -0.69%) ボーイング 208.50(-0.50 -0.24%) キャタピラー 106.79(-1.27 -1.17%) ユナイテッド 122.52(-0.59 -0.48%) ビザ 97.62(+0.79 +0.82%) ナイキ 57.57(-0.22 -0.38%) GE 26.84(+0.02 +0.06%) 3M 211.32(-0.36 -0.17%) エクソンモビル 80.47(-0.39 -0.48%) シェブロン 103.63(-0.58 -0.56%) コカコーラ 44.72(-0.01 -0.02%) ディズニー 105.56(+0.77 +0.73%) マクドナルド 153.47(-1.79 -1.15%) ウォルマート 76.08(-0.29 -0.38%) ホームデポ 152.20(-1.69 -1.10%) JPモルガン 91.24(-0.16 -0.17%) トラベラーズ 125.49(-0.74 -0.59%) ゴールドマン 224.35(-4.91 -2.14%) アメックス 85.42(+0.20 +0.23%) Uヘルス 186.94(+0.59 +0.31%) IBM 153.91(+0.90 +0.59%) アップル 149.71(+0.15 +0.10%) ベライゾン 43.32(-0.35 -0.79%) マイクロソフト 73.16(-0.20 -0.27%) インテル 34.51(+0.04 +0.10%) ファイザー 33.31(+0.06 +0.18%) メルク 62.47(-0.14 -0.22%) シスコ 31.36(-0.15 -0.46%) みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
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