株価指数先物【昼のコメント】短期筋のショートカバーなどを考慮すると、底堅さからプラス圏回復も意識

配信元:株探
著者:Kabutan
 日経225先物は11時30分時点、1万9550円(-0.40%)前後で推移。シカゴ先物清算値(1万9360円)にサヤ寄せする形から売りが先行して始まったが、寄り付き直後に付けた1万9350円を安値に、その後は下げ渋る展開が続いている。米国の雇用指標悪化と為替相場の円高が重荷となったが、一段と売り込む流れにはならなかった。

 日経225先物は、寄り付き後は下げ幅を縮めており、底堅さが意識されている。ただし、テクニカル面では25日移動平均線が支持線として意識される一方で、5日移動平均線に上値を抑えられており、方向感は出にくいだろう。また、前引けの TOPIXは0.45%の下落である。日銀のETF買い入れのための水準としては前引け段階で0.5%以上の下落がトリガーになるため、後場の日銀のETF買い入れは入らないだろう。

 更に指数寄与度の大きいところでは、東京エレクトロン <8035> 、エムスリー <2413> 、中外製薬 <4519> の上昇が日経平均を支えているが、それ以上にソフトバンクグループ <9984> 、ファーストリテイリング <9983> の押し下げの影響が大きく、大きなトレンドは出にくいところである。ただし、売り仕掛け的な商いについても出しづらいだろう。グローベックスの米株先物はNYダウが60ドル高程度で推移していることもあり、短期筋のショートカバーなども考慮すると、全体としては底堅さからプラス圏回復も意識されよう。

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