大阪6月限 日経225先物 37700 +180 (+0.47%) TOPIX先物 2745.0 +9.0 (+0.32%) 日経225先物(6月限)は前日比180円高の3万7700円で取引を終了。米中両政府がスイスで開いた閣僚級協議で一定の進展があったとの見方からショートカバーが強まり、寄り付きは3万7760円とシカゴ日経平均先物清算値(3万7470円)を大きく上回る形から、買い先行で始まった。直後に3万7840円まで上げ幅を広げた後は持ち高調整とみられるロングの解消が優勢となり、前場終盤にかけて上げ幅を縮め、現物の後場開始直後に3万7440円と下落に転じる場面もみられた。 ただし、米中の共同声明の発表を控えるほか、グローベックスの米株先物が強含みで推移するなかでショートは仕掛けづらく、売り一巡後は200日移動平均線(3万7600円)水準での攻防を継続。引けにかけては、同線を上回っての推移となった。 米中両国は日本時間12日午後4時に共同声明を発表した。米国は中国に対する関税率を145%から30%に引き下げる。中国は米国産品に対する関税率を125%から10%に引き下げ、90日間の交渉期間に入ることで合意したことを明らかにした。 この発表を受けて為替市場では1ドル=148円台に円安が進んでおり、日経225先物のナイトセッションは、日中比500円高の3万8200円で始まった。一気に3月26日の戻り高値3万7970円を突破してきたことで、ショートカバーが一段と強まりやすくなったと考えられる。 ボリンジャーバンドの+2σは上向きで推移しており、現時点で3万8570円まで切り上がってきた。短期的な過熱感が警戒されてくる可能性はあるものの、バンドに沿ったトレンド形成が意識されるなかでは、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。 グローベックスのナスダック100先物の上昇率は3%を超えて推移している。週明けの米国市場がハイテク株主導による上昇をみせてくるようだと、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を牽引する展開が期待されそうだ。 NT倍率は先物中心限月で13.73倍に上昇。医薬品株や鉄鋼株の弱い値動きがTOPIX型の重荷になっており、相対的に日経平均型が優位の状況だった。ただし、一時13.75倍をつける場面もみられたが、+2σ(13.74倍)水準では上値を抑えられる形だった。同バンドを上回ってくるかを見極めたいところであろう。 手口面(6月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万4894枚、ソシエテジェネラル証券が1万2423枚、サスケハナ・ホンコンが3927枚、SBI証券が1862枚、JPモルガン証券が1807枚、バークレイズ証券が1572枚、野村証券が1517枚、日産証券が1391枚、ドイツ証券が1294枚、モルガンMUFG証券が1226枚だった。 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万6577枚、ソシエテジェネラル証券が1万6047枚、バークレイズ証券が6734枚、ゴールドマン証券が4335枚、JPモルガン証券が3602枚、モルガンMUFG証券が2639枚、サスケハナ・ホンコンが1618枚、BNPパリバ証券が1597枚、ビーオブエー証券が1172枚、日産証券が1114枚だった。 株探ニュース
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