【本日の見通し】物価情勢・見通しなど重石

　注目されたFOMCでの参加メンバーによる経済・金利見通しは、経済成長、失業率が強めに修正され、ドットチャートは前回と印象が大きく変わらずと、ドル買い要因も見られたが、年末時点でのインフレ見通しに関して、PCEデフレータが1.6％（3月時点では1.9％）、同コアが1.7％（3月時点では1.9％）とかなり弱めの数字に。
　FRBの命題である中期的に2％近傍で安定という水準には遠く、物価情勢だけを見ると利上げが難しそうな印象も。昨日のCPIコアの弱い数字も厳しい印象を与える。

　今後埋められるとみられる現在3名欠員中のFRB理事に関しては、トランプ政権の意向を考えるとハト派的になる可能性もあり、利上げ期待がどこまで維持されるか。ドルに関してはやや頭の重い展開か。

　ドル円はFOMC後の戻りを抑えた110円がどこまで重くなるのかがポイントに。

みんかぶ「KLugFX」山岡和雅 

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