【これからの見通し】きょうは米生産者物価と英消費者物価、経済指標に視線戻せるか

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】きょうは米生産者物価と英消費者物価、経済指標に視線戻せるか

 現地時間あすの米FOMCの結果内容を確認したいとのムードが広がるなかで、きょうは米生産者物価指数が発表される。今回発表される5月のデータは前月比横ばい、前年比+2.3%といずれも前回からの伸びが鈍る予想となっている。FOMCでのドット・チャート(金利予測)で年内の何回の利上げが想定されているのかが注目されるなかで、物価の伸び鈍化はブレーキとなる可能性がある。あすの米消費者物価、小売売上高とともにチェックしたい指標。

 また、ロンドン時間には一連の5月英物価統計が発表される。消費者物価、小売物価、生産者物価指数は、いずれも事前予想で前月比の伸びが鈍化する見込みになっている。ただ、前年比はいずれも前回並の伸びが想定されており、米物価統計ほどは伸び悩みは目立たない。ただ、英国では先週の総選挙で与党保守党が議会の過半数を確保できず、ポンド売りが強まった経緯がある。今後の政権運営についての報道に引き続き注目が集まりそうで、経済統計に集中しきれないムードもありそうだ。

 米国では、コミー前FBI長官の証言を想定内の内容で無難に終えて、トランプ氏の辞任要求といった事態は回避されている。ただ、トランプ政権の支持率は低下しており、きょうはセッションズ司法長官が上院情報特別委員会公聴会で証言を行う予定。株式市場に調整圧力が強まるタイミングでの悪材料には注意が必要かもしれない。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明   

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