ポンド、英ＥＵ離脱の交渉力が強化されるかが焦点＝ＮＹ為替

　ポンドは対ドルでは軟調な動きを見せているものの、対円、ユーロでは上昇しており、底堅さも見せている。きょうこれまでは、ＥＣＢ理事会やコミー前ＦＢＩ長官の議会証言に振らされる展開だったが、ポンド自体は現在投票が行われている英総選挙が最注目だ。結果は明日の東京時間になると思われる。

　メイ首相率いる与党保守党が勝利し、第１党になる可能性は高そうだが、単独過半数を獲得できるかは世論調査が各社まちまちなことから、不透明な情勢だ。選挙結果を受けてメイ首相への信任が強化され、英ＥＵ離脱の交渉力が強化されるかが焦点となる。市場では楽観的な見方も少なくないが、英国の選挙ばかりは開けてみないと分からない。

　ポンドドルは一時1.2910付近まで下落し、２１日線に顔合わせしたが、いまのところは維持されている。ポンド円は142円台半ばにある１０日線付近で推移している。

GBP/USD　1.2939　GBP/JPY　142.43　EUR/GBP　0.8666

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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