【これからの見通し】週末控えて調整ムード、米GDPでは消費をチェック きょうからあすにかけて、G7首脳会議が開催される。トランプ政権一同と欧州首脳らとの意見交換を中心に議事は進みそうだ。イベントを控えた週末相場とあって、東京市場から引き続き調整ムードが広がる可能性が高そうだ。前日のOPEC総会後の原油相場の下落もあって、株安・円高の圧力が広がりやすい局面にある。 そのなかで注目されるのが米GDP改定値(第1四半期)となる。今回の改定値では前期比年率の伸びが0.7%から0.9%に上方改定される見込み。米経済を牽引する個人消費が0.3%から0.4%に上方改定されることが支援材料となりそうだ。また、インフレ関連にも注目したい。PCEコアデフレータ・改定値は+2.0%、GDPデフレータ・改定値は+2.3%と速報値と同水準となる見込み。直近の米金融当局者発言では、インフレの伸び悩みを指摘する声もあったが、どうか。 また、4月の米耐久財受注・速報値も発表される。航空機など輸送機器の受注の変動が大きく、予想が当りにくい指標として知られている。5月のミシガン大学消費者信頼感指数・確報値は97.5と予想されており、前回の97.7から小幅の低下が見込まれている。 この後のロンドン市場では、ポンド相場に注目したい。前日の英GDPの下方改定を受けた売り圧力に加えて、今週はマンチェスターでのテロ爆破事件にあり、ポンド相場に影を落としているようだ。6月8日の英総選挙を控えて、メイ英首相の支持率調査などにも市場は敏感に反応しやすくなっている。きょうの東京市場ではポンドドルが1.29台割れとなり、10日ぶりの安値水準をつけている。 みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
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