ユーロドル堅調　来年の上半期の利上げ開始は難しいか＝ＮＹ為替

　ユーロドルは堅調な動きが続いており、1.12台を堅持している。前日のＦＯＭＣ議事録を受けドル売りが優勢となったことから、ユーロドルは買いが優勢となった。ロンドン時間には1.1250近辺まで一時上昇していたが、一方で過熱感も強まっていることから、ＮＹ時間にかけては伸び悩む動きも見せている。一時1.12を割り込む場面も見られたが、押し目買いも入り1.12台は維持されている格好。

　市場では早ければ来年の上半期にも利上げがあるのではとの期待感も出ているようだ。しかし、今週のドラギＥＣＢ総裁の発言では量的緩和終了の前の利上げに難色を示していた。

　現在予想されているスケデュール感では、今年の終盤に量的緩和の拡大ペース縮小の計画を示し、実際の実施は来年からが有力だ。ドラギ総裁の発言からすれば、来年の上半期の利上げ開始は時間的に難しいのかもしれない。

EUR/USD　1.1218　EUR/JPY　125.35　EUR/GBP　0.8658

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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