黒田日銀総裁 主催コンファレンスであいさつ

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 日本銀行は本日、23回目となる日本銀行金融研究所主催の国際コンファランスを開催。冒頭で黒田総裁があいさつにを行った。

 コンファランスのテーマは「金融政策:教訓と課題」
3つの主要な研究課題は
1)インフレ動学とインフレ予想の動学について
日本銀行の金融政策運営における極めて重要な要素は、予想物価上昇率を引き上げ、2%の「物価安定の目標」にアンカーすること

2)自然利子率
「均衡実質金利はどの水準にあるのか」という自然な疑問は、実は意外と難しい問題。困難を念頭に置きながら、中央銀行の政策当局者は、なんらかの自然利子率の推計値を使って、注意深く政策決定を行ってきた。自然利子率に関する不確実性は、中央銀行による政策決定の進路を一段と見極め難くしている。

3)異質的な主体を考慮したマクロ経済学と金融政策の分配効果
金融政策はどのような意味においても分配を主目的とした政策手段ではない。
イエレン議長の「マクロ的な経済変動が社会における異なるグループにもたらす効果を政策立案者が理解し、注視していくことは重要である」との発言に完全に同意。
 

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