【海外市場の注目ポイント】米株式・債券市場動向

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 昨日の海外市場でドル円はロンドン市場朝の110円20銭台から、NY市場午後の111円70銭台まで
上下1円50銭の大きな値動きを見せた。
 トランプ大統領の情報漏洩疑惑(ロシアゲート)を受けてのリスク回避傾向が強まり、東京市場午後からロンドン市場午前にかけてドル売り円買いが進行。その後、警戒感が一服してドルの買い戻しが強まるという展開に。
 為替以外の市場もリスク警戒感の動きに強く反応しており、ロンドン市場は株安が顕著となり、欧州株がほぼ全面安。米国株も時間外取引で売りが出ていた。NY市場序盤まで株安が進行も、米株式市場はその後持ち直し、ダウ平均をはじめ米主要指数はプラス圏を回復する動きに。債券・金利市場を見ても、ロンドン市場午前に米10年債利回りが2.18%台まで下落し、ドル売りを誘ったものの、その後2.22%台まで回復を見せ、ドルの買い戻しにつながった。
 今日のアジア市場では日経平均が前日終値水準でもみ合うなど、上下ともに動きにくい展開。この後の海外市場で株・債券市場がどちらに動くのかが注目されるところ。米株式市場がプラス圏で推移し、米債利回りも上昇傾向を続けると、ロシアゲートがらみでのドル安円高ムードはとりあえず一服となりそう。

みんかぶ「KlugFX」山岡和雅 

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