FOMCメンバーからの発言を確認したい雰囲気も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 NY時間の終盤に入ってきてドル円は113.35付近での推移が続いている。この日発表になった米小売売上高や消費者物価(CPI)が予想を下回ったことでドル円の利益確定売りが強まっている。市場の一部では今回の指標を受けて、6月利上げに対する確信がやや揺らいでいるようだ。CMEが算出しているFEDウォッチでの6月利上げの確率は前日の83%から74%に低下している。

 6月FOMCは13、14日に予定されているが、それまで発表になる指標やFOMCメンバーからの発言を市場は確認したいようだ。きょうはエバンス・シカゴ連銀総裁とハーカー・フィラデルフィア連銀総裁の発言が伝わっていたが、エバンス総裁は、年内あと1回の利上げになる可能性も指摘しており、ドルの上値を重くしていた。

 ドル円はフィボナッチ水準が来ている113.35付近で推移しているが、10日線が113円ちょうど付近に来ており、下値サポートとして意識される。

USD/JPY 113.37

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美
 

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