派手な反応でドル円は113円台前半に下落=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 朝方発表になった米小売売上高や消費者物価(CPI)が予想を下回ったことでドル売りが強まっている。米国債利回りも低下し、市場の一部には今回の指標で、年内あと2回の利上げ期待に疑問符も出ているようで、CMEが算出しているFEDウォッチでは6月利上げの確率が前日の83%から73%に低下している。

 ただ、小売売上高については前回の上方修正分も加味すれば、第1四半期の個人消費の回復を期待できそうな内容ではある。予想自体がかなり高めだった感もある。その割にはドル円の反応はかなり派手な印象。今回の指標に対する市場の期待感がかなり高かったのであろう。

 ドル円に関しては急ピッチな上げを見せていただけに、利益確定売りの背中を押したものと見られる。ドル円は113円台後半から113円台前半に下落し、フィボナッチ水準がある113.35付近を下回ってきている。エバンス・シカゴ連銀総裁が「インフレ見通しが不透明ならば、利上げは1回で良い」と述べたこともドル円を圧迫した模様。

 目先は10日線が113円ちょうど付近に来ており意識される。

USD/JPY 113.32

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

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