【これからの見通し】きょうは英中銀スーパーサーズデー、ポンド高相場の試金石に

【これからの見通し】きょうは英中銀スーパーサーズデー、ポンド高相場の試金石に

　きょうは一連の英中銀イベントが重なるスーパーサーズデー。英中銀は金融政策発表とともに、議事録、四半期インフレ報告そしてカーニー英中銀総裁会見が予定されている。前回は６月に退任することになっているフォーブス委員が利上げ票を投じており、今回も同様の行動にでるとみられている。ホッグ英中銀総裁が家族問題で事実上の更迭となっており、政策委員の人数は８人に。フォーブス委員以外の各委員が据え置き以外の票とならなければ波乱はなさそうだ。

　足元でポンド相場は堅調に推移してきており、英国民投票を受けた昨年のポンド安効果は弱まってきている。四半期インフレ報告での見通しの変化に市場は敏感に反応しそうだ。２月時点のインフレ報告では、２０１７年のインフレ見通しを２．７％に据え置き、２０１８年を従来の２．７％から2.6％に引き下げていた。このときはポンドが上下動も結局は売り優勢となっており、今回の反応はどうか。

　ポンド相場は対ドルで１．３０台をつけるかどうかがポイント。足元では大台乗せを試すが、失敗してきている。また、対円での急ピッチの上昇にも警戒感がでてきそうだ。昨日まで１２営業日連騰と記録的な上昇。

　その他の材料としては、英国では中銀発表に先立って鉱工業生産（3月）、製造業生産高（3月）、商品貿易収支（3月）が発表される。米国では新規失業保険申請件数（6日までの週）と生産者物価指数（4月）が発表される。米30年債入札（150億ドル）が実施される。ダドリーNY連銀総裁とプラートECB理事の講演が予定されている。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明 
 

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