ポンド円は１２月高値１４８円台半ばを目指す展開＝ＮＹ為替

　ポンド自体は戻り売りに押されているものの、ドル円が強い動きをしていることからポンド円は上値追いの動きが続いおり、日足のローソク足は１１日連続で陽線を示現している。

　きょうは147円台後半まで上昇しており、年初来高値更新が続いているが、目先は昨年末のトランプ相場の高値である148.45水準を視野に入れる動きが見られている。

　明後日に英中銀の金融政策委員会（ＭＰＣ）が開催され、インフレ報告も同時に発表される。英中銀は先週、欧州離脱決定を受けて昨年８月に発表した１００億ポンドの社債買い入れを完了したことを明らかにしていた。

　政策金利、量的緩和（ＱＥ）の枠など、政策は据え置きが確実視されているが、一部ではＥＵ離脱の交渉が本格的に始まれば景気を圧迫し、いずれ英中銀は再び量的緩和を拡大してくると見ている向きも根強い。その意味でもインフレ報告は注目される。少なくとも現時点で先行きに楽観的にはならないとも見られている。

　また、明日は３月の英鉱工業生産のデータが発表される。このところ生産のデータは弱い内容が相次いでいるが、今回も前月比で減少が予想されている。

GBP/JPY　147.72　GBP/USD　1.2929　EUR/GBP　0.8407

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

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