【これからの見通し】きょうは米金融当局者発言多い、豪州は予算案発表 仏大統領選を無難に通過して、市場の関心は次の材料探しとなっている。そのなかで有力なのは、やはり米国の政策金利見通しとなりそうだ。5月FOMCでは利上げが見送られたが、第1四半期の成長鈍化については一過性のものとの認識が示された。市場での6月利上げ確率は9割弱にまで上昇している。これに関連して、きょうは米金融当局者の講演予定が目白押し。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、ジョージ・カンザスシティー連銀総裁、ローゼングレン・ボストン連銀総裁、カプラン・ダラス連銀総裁などの講演が予定されている。経済指標では米卸売在庫・確報値(3月)が発表される。 足元の為替相場は米6月利上げを織り込む形で、ドル高が優勢になっている。ドル円は113円台に乗せている。また、ドル高相場で目を引くのが豪ドル/ドルの下落。鉄鉱石や銅など主要輸出産品の相場が崩れていることが豪ドル安となっている面がありそうだ。加えて、きょうは東京夕刻に豪州政府が予算案を発表する。豪ドル売りが加速するのかどうか、反応には注意しておきたい。豪ドル/ドルは0.73台前半と1月10日以来の安値水準で取引されている。 ユーロドルは1.10の節目をつけたあとは一進一退となっている。今回の仏大統領選については、マクロン氏への圧倒的な支持というよりは、反ルペンの一面が強いとも評価されている。今後はマクロン氏自体の手腕が試されることとなろう。5月14日に大統領就任宣誓が行われることとなっている。6月には議会選挙が控えており、それまではやや政治手腕に不安感が広がる可能性もある。 みんかぶ「KlugFX」 松木秀明
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