ポンド円も146円台に下げ渋り 今週は英インフレ報告=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ドル円が113円台に上昇する中、ポンド円も買い戻しの動きが強まっており146円台を回復している。日曜日の仏大統領選を通過して、結果は市場の大方の予想通りにマクロン氏が勝利した。市場には安心感も広がったが、市場は既に先週末の時点で十分織り込んでおり、逆に材料出尽くし感からの利益確定売りが欧州通貨に入っている。ユーロと伴にポンドも売りが強まり、ポンド円も145円台に値を落とす場面も見られた。

 仏大統領選を通過して、市場の関心は6月8日の英総選挙に移るが、ユーガブの世論調査ではメイ首相が率いる保守党の支持率が47%、野党労働党が28%となっており、メイ首相の支持が圧倒的に優勢のようだ。

 今週は英中銀の金融政策委員会(MPC)が開催され、インフレ報告も同時に発表される。英中銀は先週、欧州離脱決定を受けて昨年8月に発表した100億ポンドの社債買い入れを完了したことを明らかにした。

 政策金利、量的緩和(QE)の枠など、政策は据え置きが確実視されているが、一部ではEU離脱の交渉が本格的に始まれば景気を圧迫し、いずれ英中銀は量的緩和を拡大してくると見ている向きも根強い。その意味でもインフレ報告は注目される。少なくとも先行きに楽観的にはならないであろう。

GBP/USD 1.2938 GBP/JPY 146.33 EUR/GBP 0.8445

みんかぶ「KlugFX」 野沢卓美 

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