【これからの見通し】落ち着いた週明け相場に、不安材料多いが

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 週明けの相場状況は、ひとまず落ち着いたものとなっている。ドル円、クロス円は週明けオセアニア市場で一時円高方向に振れたがその後は下げ渋っている。先週から引き続き好悪のムードが交錯しているようだ。この後の海外市場でも為替相場と株式・商品相場などがまちまちな動きを見せる可能性があり、ムードが交錯しそうだ。

 世界的に新型コロナの感染拡大第2波が広がりをみせてきていることが不安材料となっている。特に、ブラジルなどこれから冬の時期を迎える中南米諸国の感染拡大が爆発しそうな状況にある。中国などの感染のぶり返しの動きもみられる。新型コロナの影響が世界的に長期化することが警戒されるところだ。

 一方で、経済活動再開の動きも後戻りはできないようだ。きょうからニューヨーク市が経済活動再開「第2段階」へ移行する。新たな生活様式を定着させつつ、経済活動を順次再開させる動きが先進諸国を中心にみられている。経済データは4月あたりをボトムとして持ち直す動きがみられ始めている。ただ、前述のように新型コロナの影響が長期化することが懸念されており、V字型の回復は簡単なものではないとの見方が多くなっている。

 このあとの海外市場で発表される経済指標は、香港消費者物価指数(5月)、香港国際収支(第1四半期)、ユーロ圏消費者信頼感・速報値(6月)、米中古住宅販売件数(5月)など。 金融当局者の講演・イベント予定は、デギンドスECB副総裁、マックレム・カナダ中銀総裁、レーンECBチーフエコノミストなど。
 
minkabu PRESS編集部 松木秀明

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