大証9月限 日経225先物 23160 ±0 (±0.00%) TOPIX先物 1616.5 +0.5 (+0.03%) 日経225先物は前日比変わらずの2万3160円で取引を終了。寄り付きは2万3120円とシカゴ先物清算値(2万3100円)を若干上回って始まった。アップルなどクオリティ株の上昇は材料視されたものの、一方で中国が輸出制限対象にAI技術を追加し、ティックトックの米事業売却には中国当局の承認申請が義務付けられたことで、米中対立が警戒されて重荷となった。日経225先物は寄り付き後にじりじりと下げ、前場半ばには2万3050円まで下落。その後、8月の中国財新製造業PMIが予想を上回ったことを手掛かりに、2万3210円まで上昇する場面もみられたが戻りも限られ、2万3100円から2万3150円辺りでのこう着が続いた。 現物市場では昨日同様に、次期総裁の可能性が高まっている菅官房長官の政策などに関連した思惑的な買いのほか、ウオーレン・バフェット氏が株式を取得したと伝わった商社株への物色が散見された程度。全体としては方向感の出にくい展開であり、日経225先物は2万3000円から2万3200円処での短期的な値幅取りの売買が中心だった。 また、NT倍率は横ばいでの推移が続いており、引き続き25日移動平均線に上値を抑えられている。米国ではアップルなどへの物色が続いているものの、あくまでも対象はクオリティ株の一角にすぎず、S&P先物にはヘッジ対応のショートニーズがあるとの見方もされている。 米国では大統領選のほか、米中対立への警戒感が重荷となるなか、慎重姿勢が高まってくる可能性がある。ヘッジ対応の流れが国内に影響してくる可能性も否定できず、2万3000円処での狭いレンジ取引が続こう。なお、見極めは必要であるが、バフェット氏のバリューシフトを巡る思惑から、こう着する中ではNTショートのポジションを意識しておきたい。 手口面では日経225先物は、SBIが610枚、バークレイズが580枚程度の売り越しに対して、モルガンSが970枚、野村が470枚枚程度の買い越し。TOPIX先物では、ゴールドマンが2400枚程度の売り越し。一方でソジェンが1900枚、JPモルガンが1500枚、BNPパリバが1340枚程度の買い越しとなった。ゴールドマンのTOPIX売りが神経質にさせそうだ。 株探ニュース
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