株価指数先物【寄り前コメント】2万3000円は割り込まずショートカバーに向かいやすい

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 23180 +20 (+0.08%)
TOPIX先物 1617.0 +0.5 (+0.03%)
CME先物 23195 +35
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 1日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。8月のISM製造業景況感指数がコンセンサスを上回る上昇となったことが好感された。また、アップルが5G対応の新型iPhoneを7500万台以上生産するようサプライヤーに要請したとの報道も材料視されており、テクノロジー株を中心に堅調な展開となった。

 シカゴ先物清算値は大阪比35円高の2万3195円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比30円高の2万3190円で始まり、開始直後には2万3200円を付けている。その後、米国市場が下落して始まったこともあって開始後には2万3050円まで下げる場面もみられたが2万3000円は割り込まず。予想を上回るISM製造業景況感指数を受けて米国市場が切り返すなか、2万3180円で取引を終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや買い先行の展開になりそうだ。テクノロジー株主導ではあるが、NYダウが前日の下落部分を埋める上昇をみせてきたこともあり、好感されそうである。日経225型のインデックス買いが先行すると想定されるが、薄商いの中でインパクトが強まりやすいため、シカゴ先物水準を上回ってのスタートが意識されよう。また、ナイトセッションで2万3000円を割り込まなかったことも売り込みづらくさせるため、ショートカバーに向かいやすいだろう。

 そのため、日中はこう着感が強まりやすいとみられるが、レンジは若干切り上がり、オプション権利行使価格の中心レンジをこれまでの2万3250円に戻し、上下の権利行使価格である2万3125円から2万3375円のレンジ内での推移を想定。ただし、ハイテク株への物色波及が限定的となるようであれば、レンジ上限接近の場面においてはNTショートを意識しておきたい。

株探ニュース

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