大証9月限 日経225先物 23470 +170 (+0.72%) TOPIX先物 1631.0 +5.5 (+0.33%) 日経225先物は前日比170円高(+0.72%)の2万3470円で取引を終了。米国市場の引けにかけての強い流れを引き継ぎ、寄り付きは2万3610円とシカゴ先物清算値(2万3505円)を大きく上回るギャップスタートとなった。 国内においても現在の金融政策継続への期待が高まっているほか、8月既存店の好調が伝わったファーストリテイリング <9983> の上昇が日経平均株価を押し上げる形となった。ギャップスタート後は次第にこう着感が強まり、前場半ばには一時2万3420円まで上げ幅を縮めたが下値も堅く、その後は2万3500円を挟んで狭いレンジでの推移が続いた。全体としては底堅さが意識されている。 東証1部の売買代金は2兆円を下回る薄商いであるが、ギャップスタート後はこう着とはなったものの、2万3500円を挟んで底堅い値動きが続いており、需給は悪くないだろう。商いが膨れないため方向感はつかみづらいが、政策期待や来週末に控えている先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)による需給要因を背景に、保ち合いレンジを上放れてきたことで、ショートカバーは強まりやすい。アンダーウエイトしている海外勢を日本株への見直しに向かわせる可能性もあるため、ロング対応で臨みたいところだ。 また、本日はファーストリテイリングの指数寄与度が大きく、これが日経平均を押し上げている影響もあるため、NT倍率は先物中心限月で上値抵抗線として意識されていた25日移動平均線を上回ってきている。再びNT倍率が強含む流れとなるかは見極めが必要だが、足元でのVIX指数の上昇や、バフェット氏の大手商社株取得を契機に海外勢のバリュー志向が意識されやすいなかでは、NT倍率の低下を意識しておきたい。日経225型の上値の重さが意識される場面においては、TOPIX先物買いによるNTショートのポジションでのスプレッドを狙いたい。 なお、手口面では日経225先物は、BNPパリバが1090枚、ゴールドマンが980枚、ABNアムロが750枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが1450枚、メリルが630枚程度の買い越し。TOPIX先物では、バークレイズが1540枚、ドイツが780枚程度の売り越し。一方でメリルが1670枚、BNPパリバが1380枚程度の買い越しだった。メリルは昨日も買い越しであり、2日間で4200枚程度の買い越しとなる。また、クレディスイスが日経225先物を買い越しており、CTA経由のショートカバーへの思惑につながりそうだ。 株探ニュース
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