9日の東京株式市場は主力株中心に買われ、日経平均株価が3日続伸となった。目先高値警戒感からの利益確定売りも出たが、買い意欲は旺盛でそれをこなした。 大引けの日経平均株価は前営業日比117円43銭高の2万9505円93銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は14億6918万株、売買代金概算は3兆1881億3000万円。値上がり銘柄数は933、対して値下がり銘柄数は1160、変わらずは98銘柄だった。 きょうの東京市場は、前日の米国株市場で主要株指数が揃って最高値を更新したことや中国、香港、ベトナムなどのアジア市場が総じて強い動きを示したことなどを背景に日経平均は上値追い基調を継続した。利益確定売り圧力も顕在化し、前場取引時間中にはマイナス圏に沈む場面もあったが、下値では根強い買いが入り相場を支えた。米国の追加経済対策の成立が近いとの思惑や、ワクチンの普及が本格化していることで安心感が浮上している。国内でも企業の決算発表が概ねポジティブに作用し、業績回復への期待が株価上昇を後押しする格好となった。もっとも値上がり銘柄数よりも値下がり銘柄数の方が多く、TOPIXの上げは小幅にとどまっている。全体売買代金は3兆2000億円弱と高水準。これで3営業日連続の3兆円超えとなった。 個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が一時1万円大台に乗せる人気となった。ファーストリテイリング<9983>が買われ、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>などの半導体関連、日本電産<6594>なども買いを集めた。サカイオーベックス<3408>がストップ高に買われ、マネックスグループ<8698>も活況高となった。サンケン電気<6707>も値を飛ばした。ソリトンシステムズ<3040>、MonotaRO<3064>なども高い。 半面、ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>が冴えず、任天堂<7974>も売られた。ダイフク<6383>、太陽誘電<6976>、ダイキン工業<6367>なども下落した。メディカル・データ・ビジョン<3902>、JMS<7702>が急落、セントケア・ホールディング<2374>、マツダ<7261>、バンダイナムコホールディングス<7832>なども大きく値を下げた。 出所:MINKABU PRESS
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