11日の東京株式市場は内需系の大型株をはじめ広範囲に買われ、日経平均株価は上値指向を継続。後場寄りいったん伸び悩むも、終盤再び上値指向を強めた。 大引けの日経平均株価は前営業日比175円08銭高の2万9211円64銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は13億7793万株、売買代金概算は2兆8692億6000万円。値上がり銘柄数は1558、対して値下がり銘柄数は570、変わらずは67銘柄だった。 前日の米国株市場では米下院が1兆9000億ドル規模の追加経済対策を可決し事実上成立したことでNYダウが大幅高で過去最高値を更新した。これを受けて、東京市場でもリスク選好の流れが意識された。しかし、朝方は売り買い交錯し寄り付きは小幅マイナスで始まり、2万9000円大台ラインを割り込む場面もあった。やや気迷い気味の地合いであったが、その後は景気敏感株などを中心に買いが厚くなり、次第に下値を切り上げる展開に。取引時間中は中国・上海株をはじめアジア株市場が強い動きをみせたことなどが追い風材料となった。ただ、半導体関連や電子部品関連株などグロース株が売り物に押される展開となり、日経平均の上げは限定的なものにとどまった。一方、海運株の上げが顕著だったほか、非鉄株なども高かった。値上がり銘柄数は東証1部全体の7割を占めている。 個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も大きく買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも頑強。富士通<6702>が上昇し、ダイキン工業<6367>も上値指向。また、川崎汽船<9107>が値上がり率トップに買われたほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株の人気が際立った。セレス<3696>が急伸、キャリアリンク<6070>、ワタベウェディング<4696>も急伸。 半面、村田製作所<6981>が下落、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>も下値を探る展開。伊藤忠商事<8001>が冴えず、花王<4452>も軟調。トビラシステムズ<4441>、アセンテック<3565>が急落、アイフル<8515>も大きく値を下げた。宮越ホールディングス<6620>、東京製綱<5981>も大幅に利食われた。青山商事<8219>、パーク24<4666>も安い。 出所:MINKABU PRESS
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