インテルが上昇しておりダウ平均をサポート。同社は前日の引け後にガイダンスを公表しており、新工場建設に大規模投資を実施し、他社から半導体製造を受注するファウンドリー(受託生産)事業に乗り出す計画を明らかにした。台湾のTSMCや韓国のサムスンと直接競争することにつながる。 同社はファウンドリー事業参入のため、200億ドル投じてアリゾナ州に2つの新工場を建設するほか、米欧などでさらなる工場建設も計画している。 インテルはこれまで、設計から生産まで自社で行うことで、数十年に渡り半導体業界で支配的な地位を獲得してきた。しかし、他のライバルがファウンドリー業者を活用する中で、7ナノメートル技術の目標期限を達成できないなど、その地位がここ数年で崩れ始めている。前CEOは自社生産を完全にやめることも検討し、投資家からも外部委託でコストを削減するよう求められていた。 なお、インテルは最重要製品の部材を含め、一部の自社ニーズを満たすためにTSMCのファウンドリーを利用するが、大半は社内で生産し続けるとしている。 この発表を受けてアナリストからは野心的な目標として、概ねポジティブな声が出ているものの、その分野への参入を試みようとして失敗した過去もあり、成功できるのか証明する必要があるとも釘を刺している。重要なのは実現できるかどうかだという。 なお、通期の業績見通しについては1株利益、売上高とも予想を下回る見通しを示した。また、第1四半期については、ノートパソコンの需要が強く、従来予想を上回る可能性に言及している。 (通期見通し) ・1株利益(調整後)4.55ドル(予想:4.72ドル) ・売上高:720億ドル(予想:735.9億ドル) (NY時間09:38) インテル 65.57(+2.09 +3.29%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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