IBMが上昇しておりダウ平均をサポートしている。1-3月期決算(第1四半期)を発表しており、1株営業利益、売上高とも予想を上回った。売上高は1年ぶりに増収に転じ、増収率は2018年以来の伸びとなった。利益率が高いクラウドコンピューティング事業への投資が奏功した。また、通期についても増収の見通しを示し、調整後のフリーキャッシュフローは110億~120億ドルを見込んでいる。 就任から1年のクリシュナCEOは人工知能(AI)とクラウドへの事業シフトを推進しているが、今回の決算はその努力が実を結び始めていることを示唆した。クリシュナCEOは、「ハイブリッドクラウド・プラットフォームを採用する顧客が増加しており、ソフトウエアとコンサルティングの伸びが今年の堅調なスタートを切る要因になった」と説明。一方、カバノーCFOは「米顧客のクラウド関連の支出はパンデミック当初の落ち込みから回復している」と述べていた。 今回の決算を受けてアナリストからの目標株価引き上げが相次いでおり、165ドルに引き上げたアナリストもいた。「厳しかった第4四半期を経た後の非常に必要な反転だった。広範囲なハイブリッドクラウドのテーマ周辺に持続的に若芽が芽生えている」と指摘。「下半期に勢いが増し、2022年にその勢いはさらに増すことが期待される」と述べた。 (1-3月・第1四半期) ・1株営業利益(調整後):1.77ドル(予想:1.65ドル) ・売上高:177.3億ドル(予想:173.2億ドル) クラウド・コグニティブ:54.4億ドル(予想:53.9億ドル) ビジネスサービス:42.3億ドル(予想:40.8億ドル) テクノロジーサービス:63.7億ドル(予想:62.3億ドル) システム:14.3億ドル(予想:12.5億ドル) ファイナンス:2.40億ドル(予想:2.98億ドル) ・粗利益率(調整後):47.3%(予想:47.2%) (NY時間09:44) IBM 138.24(+5.12 +3.85%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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