NY株式23日(NY時間10:29) ダウ平均 33871.28(+55.38 +0.16%) ナスダック 13928.14(+109.73 +0.79%) CME日経平均先物 29040(大証終比:+70 +0.24%) きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。寄り付きは続落して始まったものの、売りが一巡すると、買い戻しも入り、ダウ平均はプラスに転じている。きょうはIT・ハイテク株への買い戻しが優勢となっていおり、全体をサポートしている。 前日はバイデン政権が富裕層へのキャピタルゲイン課税の最高税率を43.4%に引き上げる提案を行うとのニュースが伝わったことで市場の雰囲気が一気に悪化した。ダウ平均は一時400ドル超急落していたが、きょうはその懸念を一服させている。 所得が100万ドル以上の個人に対するキャピタルゲイン税率を現行の20%から39.6%に引き上げ、投資収入に対して現在課している付加税を合わせると、最高で43.4%に達する可能性がある。 市場も増税は覚悟していたものの、39.6%への引き上げという数字に驚かされた面が大きかったようだ。しかし、市場からは、議会はもっと控えめな増税を目指しており、潜在的には約28%程度に落ち着くとの見方も出ている。また、まだ何も決まっていないといった声も聞かれた。 寄り付き直後のダウ平均の下げはダウ採用銘柄であるインテルやアメックス、ハネウエルが決算を受けて下落していることが圧迫している。 インテルは前日引け後に1-3月期(第1四半期)の決算を発表し、第2四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったことや、第1四半期についても予想は上回ったものの、データセンター部門の売上高が20%減少していたことや、粗利益率が前年から低下していたことが嫌気されている模様。 また、アメックスが取引開始前に1-3月期(第1四半期)の決算を発表し、営業収益が予想を下回っていたことが嫌気されている。1株利益は予想を上回った。 1-3月期決算はこれまでのところ、大半の企業が利益が予想を上回っているが、株式市場はすでに最高値を更新する中でそれを織り込んでおり、決算自体への反応は鈍い印象。先行きへの期待は依然強いものの、好材料への反応が鈍くなっており、逆にネガティブな材料に反応しやすい雰囲気にはなっている。 アルファベット(C) 2282.04(+14.12 +0.62%) フェイスブック 298.08(+1.56 +0.53%) ネットフリックス 503.01(-5.77 -1.13%) テスラ 731.10(+11.41 +1.59%) アマゾン 3320.12(+11.08 +0.33%) エヌビディア 603.41(+9.40 +1.58%) ツイッター 65.72(+1.41 +2.19%) ダウ採用銘柄 ユナイテッドヘルス 395.32(-1.23 -0.31%) メルク 77.68(-0.28 -0.35%) マクドナルド 233.85(+0.89 +0.38%) マイクロソフト 258.45(+1.28 +0.49%) ホームデポ 321.08(-0.38 -0.12%) ボーイング 234.92(+0.59 +0.25%) ベライゾン 57.05(-0.23 -0.40%) ビザ 229.48(+1.91 +0.84%) ハネウェル 224.14(-5.12 -2.22%) ナイキ 129.24(+0.06 +0.05%) トラベラーズ 157.30(+1.43 +0.91%) ディズニー 182.54(-0.22 -0.12%) ダウ・インク 62.15(+1.22 +1.88%) セールスフォース 235.04(+3.69 +1.60%) シスコシステムズ 51.59(+0.09 +0.17%) シェブロン 101.86(+0.91 +0.89%) コカ・コーラ 54.23(-0.21 -0.38%) ゴールドマン 337.14(+6.29 +1.88%) キャタピラー 230.85(+2.99 +1.29%) ウォルマート 139.50(-0.17 -0.12%) ウォルグリーン 52.92(+0.33 +0.61%) インテル 58.76(-3.81 -5.98%) アメックス 143.47(-3.69 -2.51%) アムジェン 255.07(+0.07 +0.03%) アップル 133.13(+1.19 +0.89%) P&G 133.38(-1.25 -0.91%) JPモルガン 149.29(+1.92 +1.28%) J&J 164.75(-0.43 -0.26%) IBM 142.77(+1.49 +1.04%) 3M 201.52(+0.62 +0.31%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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