米雇用統計待ちのなか、円買いやドル買いの動き=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、円買いとドル買いの動き。米雇用統計待ちとなるなかで、ドル円は111.60台までの上昇にとどまると、111.40近辺へと反落している。米10年債利回りが1.43%台まで低下しており、ドル円相場を圧迫している。クロス円も軟調で、ユーロ円は132円台割れ、ポンド円は153円手前水準へと下落。欧州株や米株先物は買い先行も、上値も限定的で目立った動意はみられていない。リスク回避の円買いというよりは、調整の動きがメインだったようだ。ラガルドECB総裁は、回復の動きはようやく始まったが、依然として脆弱なもの、インフレは2022・23年に鈍化する見込み、などと慎重姿勢を崩さず。ユーロドルは1.1820近辺、ポンドドルは1.3740近辺へと下値を広げた。ドル指数は小幅ながら連日の上昇となっており、4月6日以来の高水準となっている。 ドル円は111円台前半での取引。東京朝方とロンドン朝方に111.66レベルまで買われたが、上値を抑えられている。ロンドン午前の取引では米債利回りの低下とともに反落。安値を111.40近辺に広げている。クロス円も軟調で円買いの面も広がった。ただ、欧州株や米株先物は買い先行後に伸び悩みと目立った動きは示していない。NY原油先物も75ドル付近に膠着。 ユーロドルは1.18台前半での取引。前日の下げのあと、1.1850近辺が重くなっている。ロンドン時間に入ると一段安となり、安値を1.1820近辺へと広げている。ユーロ円は軟調。132円台を割り込むと、安値を131.80付近へと広げた。対ポンドでは方向感に欠けた振幅。ラガルドECB総裁は、回復の動きはようやく始まったが、依然として脆弱なもの、インフレは2022・23年に鈍化する見込み、などと慎重姿勢を示した。 ポンドドルは1.37台半ばでの取引。東京市場では下げ渋りの動きがみられたが、ロンドン時間に入ると再び売りが優勢になっている。1.3740割れ水準まで下押しされている。ポンド円は153円台後半から売りが継続。153.10近辺まで安値を広げた。ユーロポンドは0.8600を挟んで上下10ポイント程度の振幅。方向性に欠ける動き。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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