株価指数先物【引け後コメント】 ギャップスタート後は2万8500円辺りでの狭いレンジでの推移に

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪9月限
日経225先物 28500 +290 (+1.02%)
TOPIX先物 1950.5 +22.0 (+1.14%)

 日経225先物(9月限)は前日比290円高の2万8500円で取引を終了。買い先行で始まったものの寄り付きは2万8490円とシカゴ先物清算値(2万8535円)には届かず、寄り付き直後には2万8450円まで上げ幅を縮める場面も見られたが、前引け間際には2万8580円まで上昇幅を広げた。後場は2万8500円を上回っての推移が続き底堅さは見られたものの、上値は2万8550円辺りと狭いレンジ内での値動きだった。

 前引けにかけて上げ幅を広げたが、ほぼ2万8500円を中心としたこう着であった。日経平均株価についても後場の値幅は約50円程度で推移している。東証1部の売買高は10億3500万株と先週末の14億2500万株から減少している。日経平均の600円を超える上昇の割には商いが膨らんでおらず、インデックス主導で上昇した後は、仕掛け的な動きも限られていたようである。

 なお、NT倍率はボトム圏での推移が続いており、14.61倍と小幅に低下した。指数インパクトの大きいファナック<6954>、ソフトバンクグループ<9984>、ファーストリテイリング<9983>、東京エレクトロン<8035>などの上昇が日経平均をけん引する一方、キーエンス<6861>などの上昇によりTOPIX型を押し上げる形となっている。NT倍率は依然としてボトム圏での推移を見せているものの、NTショートの動きが意識されやすくなりそうである。

 なお、日経225先物はナイトセッションで2万8400円を割り込む場面を見せている。週初の米国市場の動向次第の面はあるが、2万8330円辺りに位置している5日移動平均線をあっさり割り込んでくるようだと、短期筋のショートが強まる可能性には注意しておきたい。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが3800枚程度の売り越しに対して、ドイツが1050枚、JPモルガンが620枚、みずほが600枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はABNアムロが2000枚、BNPパリバが1710枚、ソジェンが1650枚程度の売り越しに対して、バークレイズが1520枚、クレディスイスが1280枚、BofAが1250枚程度の買い越しだった。ABNアムロは裁定買い(先物売り・現物買い)、クレディスイス、BofAはショートカバーといったところか。

株探ニュース

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