大阪9月限 日経225先物 28650 +150 (+0.52%) TOPIX先物 1964.0 +13.5 (+0.69%) 日経225先物(9月限)は前日比150円高の2万8650円で取引を終了。米国市場の上昇を背景に買い先行となり、寄り付きは2万8670円とシカゴ先物清算値(2万8655円)にサヤ寄せして始まった。現物の寄り付き直後に2万8700円を回復すると、その後も強い基調を続け、前場半ばには一時2万8840円まで上昇幅を拡大。これにより2万8750円辺りに位置する25日移動平均線を突破し、75日線(2万8890円)に迫る値動きとなった。ただし、ランチタイムでは2万8750円~2万8800円辺りで底堅く推移していたものの、心理的な抵抗線を捉えたこともあって、いったんは達成感も高まりやすい。後場はじりじりと上げ幅を縮める格好となり、続伸ながらも本日の安値で取引を終えている。 日経225先物の売買高が減少傾向にあるほか、東証1部の売買高は5営業日ぶりに10億株を下回る薄商いだった。そのため、買い先行から前場半ばにかけての上昇過程で、インデックスに絡んだ売買は一巡。裁定に絡んだ動きが中心であり、トレンドを取りに行くような動きは限られていたと見られる。 13日の米国市場では6月の消費者物価指数(CPI)の発表のほか、ゴールドマン・サックス・グループ、JJPモルガン・チェース の決算発表が予定されている。12日の米国市場では金融株決算への先回り的な買いが入っていたと見られており、決算に対する市場反応のほか、日本時間今晩に発表されるCPIの結果を受けた長期金利の動向にも市場の関心が集まろう。 参加者が限られているなかでは、短期筋の仕掛け的な商いで大きく振れやすい需給状況である。いったんは達成感が意識されやすく、米国市場が弱い値動きともなれば、ショートにより節目の2万8500円を試す動きも出やすいところであろう。 NT倍率は先物中心限月で14.58倍に低下した。3月の安値水準を割り込み、終値で14.60倍を下回ったのは昨年11月4日(14.56倍)以来となる。景気敏感株への物色が目立つ一方で、本日はゴールドマン・サックスが半導体株の一角を格下げし、アドバンテスト<6857>などが日経平均株価の重荷となった影響もあり、NT倍率の低下につながっていた。米金融株の決算を受けて景気敏感株への物色が一段と強まる局面では、NTショートのポジションによるスプレッド狙いの流れに向かいそうである。 手口面では、日経225先物は野村が1810枚、ABNアムロが500枚、ゴールドマンが490枚、BNPパリバが460枚程度の程度の売り越しに対して、ドイツが1330枚、BofAが720枚、JPモルガンが550枚、ソジェンが540枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はABNアムロが840枚、バークレイズが810枚、ゴールドマンが580枚程度の売り越しに対して、ドイツが1560枚、BofAが1070枚、クレディスイスが890枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
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