東京株式(大引け)=43円安、前週後半の急騰の反動で反落

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 18日の東京株式市場は日経平均が小幅反落した。前週末の欧米株高を引き継ぐことはできなかったが、下げ幅もわずかで2万9000円台はキープした。

 大引けの日経平均株価は前営業日比43円17銭安の2万9025円46銭と3日ぶり反落。東証1部の売買高概算は10億8498万株、売買代金概算は2兆5295億円。値上がり銘柄数は1124、対して値下がり銘柄数は985、変わらずは75銘柄だった。

 きょうの東京市場は方向感の定まらない動きとなった。朝方に日経平均はやや高く始まったもののその直後にマイナス圏に沈み、その後は再びプラス圏に切り返すも売り直され、後場はほぼ前日終値を小幅に下回る水準でもみ合う展開となった。前週末の欧米株市場が総じて高く、米国株市場ではNYダウが400ドル近い上昇をみせたが、東京市場では日経平均が前週後半に大きく水準を切り上げていたこともあって、積極的に上値を買い進む動きには発展しなかった。来週から本格化する国内企業の4~9月期決算を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせた。取引時間中に発表された中国の経済指標も足もと減速感が確認され、市場のセンチメントを悪化させたが、日経平均の下値では押し目買い需要も観測。TOPIXもマイナス圏で引けたが値上がり銘柄数が値下がりを上回っており、個別株物色は旺盛だったといえる。

 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が値を下げたほか、ベイカレント・コンサルティング<6532>が急落、ストップ安に売られた。エムスリー<2413>が下落、キーエンス<6861>、ソニーグループ<6758>、任天堂<7974>なども冴えない。リクルートホールディングス<6098>も下値を探った。マネーフォワード<3994>が値下がり率トップに売られ、RPAホールディングス<6572>、マツキヨココカラ&カンパニー<3088>も大幅安となった。

 半面、トヨタ自動車<7203>が堅調、東京エレクトロン<8035>も買いが優勢。デンソー<6902>が値を上げ、ファーストリテイリング<9983>も高い。INPEX<1605>が大きく買われたほか、三菱商事<8058>など商社株もしっかり。三井松島ホールディングス<1518>が急騰し値上がり率トップに買われた。ミタチ産業<3321>、キャンドゥ<2698>、ベクトル<6058>、大紀アルミニウム工業所<5702>なども値を飛ばした。

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