フェイスブック<FB>が軟調。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。広告収入が予想に届かなかった。第4四半期の売上高見通しも予想を下回っている。決して強い決算ではなく、今回の数字を受けてアナリストからも目標株価の引き下げが相次いだ。 ただ、500億ドル超の自社株買いを承認したことや、ユーザー数の伸びが堅調を維持していることはポジティブとの声も出ている。また、同社もアップルのプライバシー規制強化による広告への影響が出た格好となったが、それについては先週のスナップ<SNAP>の決算を受けてフェイスブックも連れ安となったことで既に織り込まれていたとの指摘も出ている。先週のスナップよりは明らかに良好とのコメントも出ていた。 また、同社はインターネット上に構築される仮想の三次元空間であるメタバースへの積極投資を行っており、その研究を行っているフェイスブック・リアリティ研究所への投資により、2021年の営業利益は100億ドル減少すると述べていた。ただ、この姿勢を市場は好感している模様。 (7-9月・第3四半期) ・1株利益(調整後):3.22ドル(予想:3.17ドル) ・売上高:290.1億ドル(予想:294.5億ドル) 広告:282.8億ドル(予想:289.9億ドル) ・営業利益率:36%(予想:37%) ・月間アクティブユーザー:29.1億人(予想:29.2億人) ・1日アクティブユーザー:19.3億人(予想:19.2億人) (10-12月・第4四半期見通し) ・売上高:315~340億ドル(予想:348億ドル) (通期見通し) ・通期総費用:700~710億ドル(従来:700~730億ドル)(予想:708.5億ドル) ・通期設備投資:190億ドル(従来:190~210億ドル)(予想202.9億ドル) (NY時間09:40) フェイスブック<FB> 327.89(-0.81 -0.24%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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