貨物輸送のUPS<UPS>が大幅高。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。eコマースの需要急増の中で、宅配価格の引き上げが奏功した。同社は今年の営業利益率目標を7月に設定した12.7%から13.0%に上方修正したほか、今年の設備投資計画を7月の40億ドルから42億ドルに増額している。 宅配価格を引き上げたことにより、収益性の高い商用小包よりも急速に売上高が伸び、膨大な宅配の荷物を処理する費用を賄った。また、同社は労働組合を持っていることで業界で最も高い賃金を支払っているが、そのことが逆に競合他社よりも労働力不足から保護されている要因となっている。同社はホリデーシーズンの配達ラッシュを支援するために10万人の季節労働者を雇用しようとしている。 この決算を受けライバルのフェデックス<FDX>も上昇。 (7-9月・第3四半期) ・1株利益(調整後):2.71ドル(予想:2.54ドル) ・売上高:231.8億ドル(予想:225.9億ドル) 米国内小包:142.1億ドル(予想:142億ドル) 国際小包:47.2億ドル(予想:47.3億ドル) サプライチェーン&フレイト:42.6億ドル(予想:37.7億ドル) ・営業利益率(調整後):10.5% ・1件当たり国際小包平均収入:+14.0% ・通期設備投資:約42億ドル(従来:約40億ドル)(予想:39.9億ドル) ・営業利益率目標:約13.0%に上方修正 ・投下資本利益率:約29.0%に上方修正 (NY時間09:48) UPS<UPS> 216.87(+12.97 +6.36%) フェデックス<FDX> 237.82(+2.42 +1.03%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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