きょうの為替市場はドル売りが優勢となる中、ユーロドルは1.13ドル台で上下動している。前日のパウエルFRB議長の議会証言がタカ派色が強かったことから、ユーロドルは急速に戻り売りを強めた。ただ、きょうの動きを見た限りではリバウンド相場の流れは維持している模様。 目先は前日高値の1.13ドル台後半が意識される。その水準はフィボナッチ38.2%戻しも来ており、その水準を突破できれば、50%戻しの1.1440ドル付近までの上昇も視野に入る。 前日のユーロ圏のインフレ指標は強い内容だったものの、ECBに関しては慎重な見方が多い。ECB理事会の一部メンバーは、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)終了後の政策に関する決定を来年2月の理事会まで延期したいと考えているとの報道も伝わっていた。PEPPの来年3月での終了には合意しており、いまのところ今月16日の理事で正式に決定する見通しだという。オミクロンやインフレ見通しに鑑み、PEPP以外の債券購入策をどう調整するかについて決定を先送りする必要があるという。 EUR/USD 1.1319 EUR/JPY 127.75 EUR/GBP 0.8506 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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