NY株式1日(NY時間15:49) ダウ平均 34203.52(-280.20 -0.81%) ナスダック 15358.35(-179.34 -1.15%) CME日経平均先物 27575(大証終比:-605 -2.20%) NY時間の終盤に入ってダウ平均は下げに転じている。米疾病対策予防センター(CDC)が米国で初のオミクロン感染を確認したと伝わったことで米株が上げを失っている。CDCは声明で、感染が確認されたのはカルフォルニア州に住む市民で11月22日に旅行先の南アフリカから帰国したという。オミクロンについては、欧州や日本でもすでに感染が確認されており、驚くほどのニュースでもないが、市場は敏感に反応しているようだ。 きょうのNY株式市場、序盤は買い戻しが先行し、ダウ平均は一時500ドル超上昇する場面も見られた。高インフレとオミクロンに対する懸念は根強いものの、前日の下げで値ごろ感の買い戻しが出ている模様。FDAの顧問委員会がメルク<MRK>のウイルス向け経口薬の承認を推奨したことも安心感につながった模様。 オミクロンの景気への影響が気掛かりとなっている中、前日のパウエルFRB議長のタカ派発言でFRBの早期金融引き締めへの警戒感も広がっている。きょうから師走相場入りとなるが、年末に向けてのロングポジション調整や、ファンド勢のリバランスが出ることも予想され、株式市場は上値に慎重になっている気配も見られる。 個別にセールスフォース<CRM>が大幅安となっておりダウ平均を圧迫。前日引け後に決算を発表し、第4四半期のガイダンスが予想を下回ったことが嫌気されている。そのガイダンスはオミクロンの出現で同社の一部顧客が新プロジェクトへの支払いに消極的な可能性があることを示唆。市場からは為替の逆風と統合プラットホームのミュールソフト事業の成長の頭打ちが指摘されていた。 IT・ハイテクも戻り売りが強まっており、ナスダックも下げに転じる動き。 個別にHPエンタープライズ<HPE>が下落。前日引け後に8-10月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想範囲内に留まった。ただ、粗利益率が予想を下回り、第1四半期の見通しが予想を下回ったことが嫌気されている。 ドーナツのクリスピー・クリーム<DNUT>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を14ドルとした。 GM<GM>が上昇。同社のジャコブソンCFOが証券会社主催のイベントに参加しており、2021年通期のガイダンスを上方修正した。 住宅建設のレナー<LEN>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も140ドルに引き上げた。 メルク<MRK> 74.72(-0.19 -0.25%) セールスフォース<CRM> 251.89(-33.08 -11.61%) クリスピー・クリーム<DNUT> 13.15(-1.41 -9.66%) HPエンタープライズ<HPE> 14.25(-0.10 -0.70%) GM<GM> 58.44(+0.57 +0.98%) レナー<LEN> 109.09(+4.04 +3.85%) アップル<AAPL> 166.05(+0.75 +0.45%) マイクロソフト<MSFT> 332.51(+1.92 +0.58%) アマゾン<AMZN> 3458.17(-48.90 -1.39%) アルファベットC<GOOG> 2855.01(+5.97 +0.21%) テスラ<TSLA> 1102.00(-42.76 -3.74%) メタ・プラットフォームズ<FB> 312.05(-12.41 -3.82%) AMD<AMD> 150.54(-7.83 -4.94%) エヌビディア<NVDA> 317.33(-9.39 -2.87%) ツイッター<TWTR> 43.19(-0.75 -1.70%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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