英国の高インフレでポンド買い先行も、米FOMC控えたドル買いに押し戻される=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
英国の高インフレでポンド買い先行も、米FOMC控えたドル買いに押し戻される=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、米FOMCを控えて方向性が定まらない展開。序盤はポンド買いを中心とした動き。11月の英消費者物価指数が前年比+5.1%と予想を上回る伸びとなり、10年来の高水準となった。市場ではあすの英金融政策委員会(MPC)を控えて、利上げの織り込み度が上昇した。ポンドドルは1.32台前半から1.3280台まで急伸。ポンド円も151円台乗せまで買われた。しかし、米FOMCの発表を控えてドル買いの動きに一時1.3250割れまで押し戻された。ポンド円は150円台後半を維持しており、比較的底堅い。対ユーロでもポンド買い圧力が優勢。あすはECB理事会も予定されているが、市場ではPEPP終了後のAPP増額の観測が広がるなど、ハト派色が維持されるとの見方が優勢となっているもよう。ユーロドルは前日の下落からは下げ止まっているが、1.12台後半で上値重く推移。ユーロ円は128円台前半でじり高の動き。ドル円は113.60台まで下押しされたあとは113.80台へと上昇している。

 ドル円は113円台後半での取引。ロンドン朝方に113.63レベルまで下押しされたあとは、米債利回りの上昇とともに113.84レベルに高値を伸ばしている。米FOMCを控えて動きにくい展開となっているが、ややドル高の動きが入っている。

 ユーロドルは1.12台後半での取引。前日の下落の動きは一服したが、反発力も鈍く1.1260-80のレンジ内での揉み合いにとどまっている。ユーロ円は128.10近辺から128.30付近へとじり高の動き。対ポンドでは売りに押されている。総じて米FOMCを控えた様子見ムードが広がっている。

 ポンドドルは1.32台後半での取引。朝方に発表された11月英消費者物価指数が前年比+5.1%と予想以上に高い伸びを示したことでポンド買いが強まった。1.3240付近から一時1.3283レベルまで上昇。しかし、その後は米FOMCを控えて一時1.3250割れまで売り戻された。ポンド円は150.50近辺から151円台乗せまで上昇したあと、150.80-90レベルに高止まりしている。ユーロポンドは0.85台を一時割り込んで、0.8486レベルまで下落した。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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