年内7回の利上げでも景気後退に陥ることはないとの声も=NY為替

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 ウクライナ情勢が依然として緊迫化している中、きょうのドル円はリスク回避の円高に押され115円台前半まで下落していた。しかし、ロシアのラブロフ外相が対話継続でプーチン大統領が了承したと述べたことで、懸念が一服しており、ドル円も115.60円近辺まで買い戻されている。一方、先週の強い米消費者物価指数(CPI)を受けての米利上げ期待の高まりや、本日から実施されている日銀の指値オペなどでドル円は下値をサポートされている。

 先週の米CPIを受けて市場ではFRBの利上げ期待が一層強まっている。FF金利先物市場では、若干ではあるが、3月のFOMCを待たずに利上げを実施する可能性を織り込む動きが出ている。インフレは高いものの、あくまで緊急時ではないことから、実現性はかなり低いとも見方が多い。

 ただ、0.25%ずつの利上げと仮定して、FRBによる年内7回の利上げを期待する見方が強まっている。年末までに1.75%-2.00%までの利上げを見込む動きだが、一部からは、ここまで利上げを実施しても景気後退に陥ることはないとの声も出ている。政策金利がGDPからプラス0.65%ーマイナス0.3%の水準に達する時点から本当の痛みが始まるという。それは来年の可能性を指摘している。

USD/JPY 115.61 EUR/JPY 130.58
GBP/JPY 156.26 AUD/JPY 82.29

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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