NY株式7日(NY時間12:46) ダウ平均 32964.49(-650.31 -1.92%) ナスダック 13031.01(-282.43 -2.09%) CME日経平均先物 24920(大証終比:-290 -1.15%) きょうもNY株式市場は売りが強まる中、ダウ平均は一時700ドル超下落する場面が見られた。ウクライナ危機が依然として混沌とする中、市場はリスク回避の雰囲気を強めている。欧米がロシア産原油の禁輸を協議との報道で原油が急騰していることや、ロシア国債のデフォルトの確率が80%まで上昇するなど、金融市場が流動化する中、投資家のリスク許容度が急低下している模様。 市場からはパーフェクト・ストームが到来しているようだとの声が複数聞かれる。今後6~8週間、下降リスクが最も高い状態が続くという。アナリストによる企業利益の予想が2020年9月以来初めてマイナスに転じたとも指摘され、これはゲームチェンジャーになる可能性を含んでおり、リスク資産の見通しに対する確信が損なわれるという。 高インフレで世界中の中銀が流動性を吸い上げようとしている今、企業収益の実現が最も重要だが、このサポートがなくなれば、いくつかの株価指数は宙に浮いてしまう可能性もあると警告している。インフレで中銀が引き締めに積極的になる懸念から、昨年までの株式市場の猛烈な上昇は今年初めに終了した。そのような中でロシアのウクライナ侵攻をきっかけにコモディティ価格が再び高騰し、経済がスタグフレーションのショックに向かっているのではないかという懸念が強まっているという。 天然ガスと原油の価格高騰とともに、欧州株の主要な株価指数は直近高値から20%以上下落し、S&P500も10%前後の調整で推移しているが、下落はもはや避けられないかもしれないとも指摘している。 一部のエネルギー株以外は、本日も幅広い銘柄に売りが広がり、ほぼ全面安。 IT・ハイテクや銀行、産業株が下落。航空株も売りが強まっている。本日のWTIは一時130ドル台半ばまで急騰。原油価格の高騰がジェット燃料コストの上昇懸念を煽るうえ、ウクライナ危機で欧州への航空路線も乱れていることから、航空株は圧迫されているようだ。 銀行株ではシティグループ<C>の下げが顕著。きょうはアナリストが投資判断を「買い」から「中立」への引き下げていた。 家庭用品販売のベッド・バス&ビヨンド<BBBY>が60%急伸。ペット用品ネット販売のチューイー<CHWY>の創業者でゲームストップ<GME>会長のコーエン氏が立ち上げた投資会社RCベンチャーズが同社株を大量保有していることが明らかとなった。そのうえで、売却も視野に入れて検討するよう働きかけていると伝わり、思惑を呼び込んでいる。 シティグループ<C> 55.90(-0.70 -1.23%) ベッド・バス<BBBY> 21.41(+5.23 +32.29%) デルタ航空<DAL> 31.61(-2.91 -8.43%) ユナイテッド航空<UAL> 32.80(-3.91 -10.65%) アメリカン航空<AAL> 13.61(-0.99 -6.75%) アップル<AAPL> 161.71(-1.46 -0.89%) マイクロソフト<MSFT> 281.08(-8.79 -3.03%) アマゾン<AMZN> 2799.24(-113.58 -3.90%) アルファベットC<GOOG> 2562.53(-79.91 -3.02%) テスラ<TSLA> 832.05(-6.25 -0.74%) メタ・プラットフォームズ<FB> 190.17(-9.89 -4.94%) AMD<AMD> 106.11(-2.30 -2.12%) エヌビディア<NVDA> 219.66(-9.70 -4.23%) ツイッター<TWTR> 33.59(+0.20 +0.58%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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