ダウ平均は一時800ドル超反発 停戦に向けた希望が見えてきたとの声も=米国株前半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
NY株式9日(NY時間13:06)
ダウ平均   33370.87(+738.23 +2.26%)
ナスダック   13215.72(+420.17 +3.28%)
CME日経平均先物 25255(大証終比:+505 +1.99%)

 きょうの市場はリスク回避の雰囲気が後退しており、ダウ平均は一時800ドル超反発している。前日はウクライナのゼレンスキー大統領によるNATOへの加盟は目指さない旨の発言が伝わっていたが、本日は譲歩する用意もあると言及している。

 市場の一部からは、停戦に向けた希望が見えてきたとの声も出ている。ウクライナのNATO加盟の可能性はロシアの侵略の要因であり、プーチン大統領の大きな関心事であった。プーチン大統領の唯一の要求ではないが、主要なものであり、撤退を望むなら面子を保つ意味でも、何らかの勝利を提供するものだとの指摘も出ている。

 これまで売りが強まっていた銀行株を中心に幅広い銘柄に買いが膨らんでいる。IT・ハイテク株も上昇し、航空やクルーズなど旅行関連も上昇。一方、原油が2桁の急落となっており、エネルギー株が利益確定売りに押されている。

 ただ、仮にウクライナ情勢が一服したとしても、ロシアへの制裁がすぐに解除されるわけではない。エネルギー価格の急騰は高インフレの長期化を招き、今年後半にが成長の足かせになるとの見方は根強い。そのような中、株式市場がどの程度戻せるかは未知数の部分が大きいとの指摘も根強い。

 デートアプリを手掛けるバンブル<BMBL>が大幅高。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、通期の好調な見通しを好感している。

 データベース・プラットフォームを手掛けるモンゴDB<MDB>が大幅高。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、1株損益の赤字が予想ほど膨らまなかったことや、売上高は予想を上回っていた。ガイダンスについても予想を上回る見通しを示している。

 貨物輸送のXPOロジスティクス<XPO>が大幅高。同社は前日引け後に、ハイテクを駆使した輸送仲介サービス事業と小口のトラック輸送事業を分離する意向を示した。

バンブル<BMBL> 23.92(+7.26 +43.58%)
モンゴDB<MDB> 333.46(+51.72 +18.36%)
XPOロジスティクス<XPO> 71.03(+9.10 +14.69%)

アップル<AAPL> 162.18(+4.74 +3.01%)
マイクロソフト<MSFT> 286.28(+10.43 +3.78%)
アマゾン<AMZN> 2768.81(+48.52 +1.78%)
アルファベットC<GOOG> 2666.99(+121.42 +4.77%)
テスラ<TSLA> 848.90(+24.50 +2.97%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 195.93(+5.64 +2.96%)
AMD<AMD> 109.73(+4.20 +3.98%)
エヌビディア<NVDA> 228.64(+13.50 +6.27%)
ツイッター<TWTR> 34.18(+1.50 +4.59%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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