大阪6月限 日経225先物 28000 +80 (+0.28% TOPIX先物 1968.0 +7.0 (+0.35%) 日経225先物(6月限)は、前日比80円高の2万8000円で取引を終了。寄り付きは2万8270円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万8340円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。ただし、寄り付き直後につけた2万8310円を高値に利食い優勢となり、前引け間際に下げに転じると、後場半ばには2万7720円まで売られる場面があった。その後は引けにかけて配当再投資に伴う需給を狙った動きによりリバウンドが強まり、現物の大引け時には2万8030円まで買い直された。 日経平均株価は一時上昇に転じ、配当落ち分を吸収する格好となったが、その後は値を崩し、後場に入り下落幅は500円を超える場面も見られた。終盤にかけては配当再投資に伴う需給を見込んだ先物主導の切り返しにより下落幅を縮め、反落ながらも配当落ち分の範囲内だった。 日経225先物は、為替市場でドル円がやや円高に振れたことを手掛かりに利食いが入ったようだ。配当再投資の需給を睨んだ先回り的な買い方のクローズの動きに、短期的なショートが加わった格好だろう。ただし、前場の段階で概ね需給調整は一巡し、後場半ば以降は改めて配当再投資の買い需要を見込んだ押し目狙いのロングの動きとなった。 明日も配当再投資に絡んだ未消化の買いや期末に伴う株式比率修正による年金基金などの買い需要への思惑から、引けにかけて強含む可能性がある。後場半ば辺りまでは短期的な需給に振られやすいものの、弱含む局面では引けにかけて値幅取りを狙ったロングスタンスになりそうだ。もっとも、日中に強い動きが目立つようだとポジションがロングに傾きやすく、買い需要を上回るクローズの売りには注意しておきたいところだろう。外部環境の影響は受けるが、今週に関しては期末特有の需給による影響が大きい。 NT倍率は先物中心限月で14.22倍と横ばいでの推移だった。朝方に14.29倍まで上昇する場面も見られたが、その後は75日移動平均線水準でのこう着だった。方向感はつかみづらいものの、週足では13週線を突破し26週線を捉えてきている。26週線を明確に上放れてくるようだと、14.50倍水準に位置する52週線辺りをターゲットとしたNTロングによるスプレッド狙いの動きも入りそうである。 手口面では、日経225先物はバークレイズが4620枚程度の売り越しに対して、野村が1850枚、ABNアムロが1650枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はバークレイズが3820枚、BofAが3570枚、BNPパリバが2040枚程度の売り越しに対して、野村が4750枚、モルガンSが4260枚、みずほが2170枚程度の買い越しだった。 株探ニュース
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