株価指数先物【引け後コメント】 米雇用統計を控え、リバランスなどの需給以外は概ね様子見姿勢

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限
日経225先物 27660 -130 (-0.46%)
TOPIX先物 1941.5 -5.0 (-0.25%)

 日経225先物(6月限)は、前日比130円安の2万7660円で取引を終了。寄り付きは2万7640円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7535円)にサヤ寄せする格好から売り先行で始まり、一時2万7390円まで下落幅を広げた。売り一巡後は下げ幅を縮めるなか、前場半ばには寄り付きの水準を上回ると、後場寄り付き直後には2万7740円まで下落幅を縮める場面が見られた。ただし、未消化の期末の需給要因のほか、オリックス <8591>の日経平均組み入れによるリバランスの影響により手掛けづらい状況のなか、2万7620円~2万7720円辺りでの保ち合いが続いた。

 グローベックスの米株先物はプラス圏での推移が続いていたものの、東京市場の反応は限られており、需給要因のほかは積極的に売買を手掛ける動きは限られていたようである。実際、東証1部の売買高は11億9000万株と4日ぶりに12億株を下回る薄商いだったこともあり、リバランスなどの需給以外は概ね様子見姿勢と見られる。また、週末であったことや3月の米国雇用統計の発表を控えていることもあって、新年度入りによる資金流入については来週からといったところであろう。

 雇用統計を受けた米国市場の反応は警戒されるものの、ひとまず日米ともにリバランス需給が通過したことによって、大きく調整した反動は期待されそうだ。日経225先物は足元で2万8000円水準での保ち合いを形成し、本日の調整局面では75日移動平均線が支持線として意識されていた。目先的には2万7500円~2万8000円辺りでのレンジ推移を想定し、レンジ下限から75日線水準までの調整局面では押し目狙いのロングスタンスとなろう。

 また、NT倍率は先物中心限月で14.24倍だった。朝方に14.29倍まで上昇した後は14.21倍まで低下したものの、同水準に位置する75日線が支持線として機能する格好だった。緩やかながらもリバウンド基調を形成するなか、新年度入りに伴うコア銘柄への資金流入などの思惑からも、NTロングの動きに向かいそうである。

 手口面では、日経225先物は野村が1100枚、ソジェンが620枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが840枚、モルガンSが550枚、松井が520枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが1950枚、クレディスイスが630枚、BNPパリバが580枚、ソジェンが530枚程度の売り越しに対して、野村が1300枚、UBSが770枚、モルガンSが760枚程度の買い越しだった。ゴールドマンはNTロングの動き。






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