NY株式4日(NY時間15:45) ダウ平均 34873.84(+55.57 +0.16%) ナスダック 14502.69(+241.19 +1.69%) CME日経平均先物 28050(大証終比:+260 +0.93%) NY時間の終盤に入ってダウ平均は小幅高での推移となっている。IT・ハイテク株に買い戻しが強まっており、全体をけん引。ナスダックは大幅高となっている。 ただ、きょうから本格的に第2四半期の相場がスタートしたが、全体的に様子見気分が強い印象。市場は、米国債市場での逆イールドの示現をどう捉えるがに注目を集めている。逆イールドはFRBの中立金利を超る積極利上げが成長に打撃を与えるという懸念により示現しており、将来の景気後退のサインとの見方も少なくない。株式市場が今後、そのサインをどう判断するか見極めたい雰囲気もあるようだ。株式市場と債券市場は、経済の見通しについて相反するシグナルを送り続けているが、どちらのシグナルも過大解釈すべきではないとの声も聞かれる。 先週金曜日の3月米雇用統計はFRBの積極利上げを正当化する内容だった。しかし、株式市場のネガティブな反応は軽微だった。高インフレではあるものの、雇用が堅調に推移していることは成長にとって心強い兆しとの指摘も聞かれる。力強い成長を促進にはやはり、労働供給量が重要だという。 今週はFOMC議事録が発表される。市場はFRBが現在の市場環境をどう見ているかをより深く理解できる機会として注目しているようだ。 株式市場に弱気な見方も少なくない。米大手金融のストラテジストは最近の株価反発は短期で終わるとの指摘が出ている。米経済成長の減速を見込んでおり、逃避先を債券に求めるよう促している。同ストラテジストは「弱気相場の株高は終了した」と指摘。「経済成長を巡る懸念が中心的な材料となるため、短期的には株式よりも債券がより建設的だ」とコメントした。 個別にツイッター<TWTR>が上昇。テスラ<TSLA>のマスクCEOが同社株を9.2%取得し、筆頭株主になったことが明らかとなった。 スターバックス<SUBX>が下落。創業者のシュルツ氏が暫定CEOに復帰したが、自社株買いプログラムの即時停止を発表したことが嫌気されている。 レッドキャット<RCAT>が大幅高。同社はドローン業界向けに分散型データストレージ・分析・サービスを提供。子会社のティール・ドローン社が軍事用ドローン「ゴールデン・イーグル」を15機を受注したと発表した。 半導体業界向けに検査装置を設計開発するイスラエルのキャムテック<CAMT>が大幅高。1-3月期(第1四半期)の売上高が会社予想を上回ったと発表した アウトレットのオリーズ・バーゲンアウトレット<OLLI>が大幅高。アナリストが投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価も従来の45ドルから65ドルに引き上げた。 決済サービスのブロック(旧スクエア)<SQ>が4日ぶりに反発。アナリストが目標株価を従来の175ドルから180ドルに引き上げた。 レンタカーのハーツ・グローバル<HTZ>が上昇。今後5年間でポールスター社から6万5000台の電気自動車(EV)を購入する計画を発表した。 マウスやキーボードのスイスのロジテック・インターナショナル<LOGI>がNY株式市場で上昇。アナリストが投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。 スターバックス<SBUX> 87.89(-3.60 -3.93%) レッドキャット<RCAT> 2.39(+0.44 +22.57%) キャムテック<CAMT> 34.36(+4.29 +14.27%) オリーズ・バーゲン<OLLI> 49.65(+6.80 +15.86%) ブロック<SQ> 144.68(+11.06 +8.27%) ハーツ・グローバル<HTZ> 23.31(+2.19 +10.35%) ロジテック<LOGI> 76.22(+4.78 +6.69%) アップル<AAPL> 178.11(+3.80 +2.18%) マイクロソフト<MSFT> 314.05(+4.63 +1.50%) アマゾン<AMZN> 3354.86(+83.66 +2.56%) アルファベットC<GOOG> 2872.40(+58.40 +2.08%) テスラ<TSLA> 1136.89(+52.30 +4.82%) メタ・プラットフォームズ<FB> 233.32(+8.47 +3.76%) AMD<AMD> 110.31(+2.12 +1.96%) エヌビディア<NVDA> 273.40(+6.28 +2.35%) ツイッター<TWTR> 49.82(+10.51 +26.74%) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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