株価指数先物【引け後コメント】 NT倍率は14.24倍に上昇、VIX指数の低下傾向からNTロングによるスプレッド狙いも(訂正)

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限
日経225先物 27800 +10 (+0.03%)
TOPIX先物 1951.5 -6.5 (-0.33%)

 日経225先物(6月限)は、前日比10円高の2万7800円で取引を終了。寄り付きは2万7920円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万8000円)にサヤ寄せして買い先行で始まった。ただし、2万8000円には届かず、開始直後につけた2万7970円を高値に、次第に戻り売りに押される格好となった。もっとも下値も堅く、前場半ばに2万7660円まで売られた後は下げ渋った。後場に入ると、緩やかながらも出直りを見せ、引けにかけての切り返しにより小幅ながらプラスに転じた。

 2万8000円接近では強弱感が対立しやすいと見られていたが、その想定通りに上値を抑えられる格好だった。日経平均株価は寄り付きを高値に利食いに押され、前場半ばには下落に転じる場面も見られた。ただし、後場に入りリバウンドを見せ、小幅ながらも続伸となった。

 TOPIX先物は売り一巡に底堅い値動きを継続していたが、本日はハイテク主導によるナスダックの強い動きを引き継ぐ格好だったため、日経平均型優位の需給状況だった。これにより、NT倍率は先物中心限月で14.24倍に上昇した。朝方に一時14.17倍に低下する場面があったが、その後の切り返しにより14.21倍辺りに位置している75日移動平均線を回復した。同線を挟んだ推移からNTスプレッドは取りづらいところである。ただし、米国ではハイテク株を見直す動きを強めてきているほか、VIX指数の20.00を割れが続くようだと、NTロングによるスプレッド狙いの動きに向かわせそうだ。

 6日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の公表を通過するまでは手掛けづらさはあるが、VIX指数の低下傾向が継続するようだと、押し目狙いのロングの動きも下値を切り上げてくることが期待されよう。

 手口面では、日経225先物はBofAが630枚、ドイツが320枚程度の売り越しに対して、SBIが290枚、ABNアムロが220枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1680枚、BNPパリバが1250枚、ゴールドマンが660枚程度の売り越しに対して、BofAが2290枚、JPモルガンが1860枚、クレディスイスが790枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

このニュースの著者

Kabutan

有望株(銘柄)の発掘・選択をサポートするサイトです。株価 ニュース 決算 テーマや企業情報などが満載。 株価変動要因となる情報や株式の売買タイミングに役立つ情報、迅速な投資判断ができる仕組みを提供します。