株価指数先物【引け後コメント】 引け間際に買われるも、日中は狭いレンジでの推移を継続

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪6月限
日経225先物 27790 +130 (+0.46%)
TOPIX先物 1958.0 +16.5 (+0.84%)

 日経225先物(6月限)は前日比130円高の2万7790円で取引を終了。寄り付きは2万7610円と、シカゴ日経平均先物清算値(2万7795円)にサヤ寄せする動きとはならず、やや売り先行で始まった。寄り付き後に上昇に転じる場面が見られたものの買いは続かず、前場半ばには2万7570円まで売られた。ただし、ナイトセッションの安値水準では下げ渋る動きを見せており、後場は2万7650円~2万7700円辺りでの、先週末の終値を挟んだこう着が継続。取引終了間際にレンジを上放れており、2万7790円と本日の高値で取引を終えた。

 東証は「プライム」、「スタンダード」、「グロース」の3つの新しい市場区分へと再編され、東証プライムの7割近い銘柄が上昇した。ただし、出来高は10億株を若干上回る薄商いであり、単純比較はできないが2月21日以来の低水準だった。日経225先物は朝方こそ、やや荒い値動きを見せたものの、後場は概ね50円幅と小動きであり、引けにかけては新年度入りに伴うインデックスに絡んだ資金が流入した格好だろう。

 また、東証再編による波乱はなかったものの、一部では指数表示においてシステム障害などもあったようであり、様子見ムードにつながったとも見られる。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨の公表を6日に控えて手掛けづらい面もあろうが、本日のところは市場区分の再編に伴う手控えの影響が大きかったように映る。

 NT倍率は先物中心限月で14.19倍に低下し、支持線として意識されていた75日移動平均線を下回った。東京エレクトロン<8035>などハイテク株のほか、ファーストリテイリング<9983>の弱い値動きが日経平均株価への重荷となった格好だ。目先的には25日線が位置する14.11倍辺りが意識されてくる可能性はあるものの、スプレッド狙いの動きについては、米ハイテク株の動向を見極めたいところである。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが640枚、BNPパリバが480枚、モルガンSが420枚程度の売り越しに対して、BofAが760枚、ゴールドマンが570枚、野村が530枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1210枚、大和が1210枚、バークレイズが1020枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが1680枚、モルガンSが1520枚、BofAが880枚程度の買い越しだった。

株探ニュース

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