大阪6月限ナイトセッション 日経225先物 27210 +340 (+1.26%) 28日終了後 TOPIX先物 1928.5 +25.5 (+1.33%) 28日終了後 シカゴ日経平均先物 26730 -140 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 29日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。28日取引終了後に四半期決算を発表したアマゾン・ドット・コムが14%超の下落となり、センチメントを冷ます格好となった。アマゾンは最終損益が7年ぶりの赤字となったほか、売上高はコンセンサスとほぼ一致したものの、増収率が2四半期連続で10%を下回る小幅な伸びだったことが嫌気された。前日に決算評価から17%を超える上昇で相場をけん引していたメタ・プラットフォームズ は2%を超える下落。アップル 、マイクロソフト などハイテク株が軒並みツレ安する格好だった。S&P500業種別指数はすべてのセクターが下落し、小売、半導体・同製造装置、不動産、電気通信サービスの下げが目立った。 シカゴ日経225先物(6月限)清算値は、28日の日中大阪比140円安の2万6730円で取引を終えた。28日取引終了後の日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比120高の2万6990円で始まり、直後に2万7000円を回復。2万7180円まで上昇した後は利食いに押され、米国市場の取引開始後には2万6890円まで上げ幅を縮める場面も見られた。ただし、終盤にかけて強含みの展開から一時2万7380円まで買われ、2万7210円で取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。28日取引終了後のナイトセッションで買われた分は帳消しになることから、スキャルピング中心の売買とはいえ、ギャップスタートとなるためヘッジ対応の動きが先行することになりそうだ。ナイトセッションで25日移動平均線を突破する場面も見られたが、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から75日線を下回り、5日線が位置する2万6730円が意識されやすいだろう。 メタで上昇した部分をアマゾンで打ち消す格好となるなど、米国市場が企業決算の影響を大きく受けている状況のなか、東京市場は大型連休の谷間で積極的な市場参加者が限られるため、より米国市場などの外部要因に振らされやすい。そのため、売り一巡後も米株先物の動向を睨みながらの相場展開になりやすく、基本はこう着ながらも短期的な売買の影響を受けよう。 VIX指数は33.40に上昇した。一時34.84まで上昇し26日につけた直近の高値33.81を超える場面も見られた。米株先物が弱い動きで推移するようだと、VIX指数の上昇を想定したショートの動きが強まりやすい。一方で、景気後退懸念が強まる可能性はあるものの、5月3-4日に開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後は、いったんはアク抜けの動きが意識されるため、戻り売りスタンスながら、イレギュラー的に下押す場面においては押し目狙いのロングの動きもありそうだ。楽観視はできないが、連休明けの反発を意識しつつ、5日線水準を下回る局面では若干ながらロング対応を想定しておきたい。 株探ニュース
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